実践と型稽古の違い

実践と型稽古は明確に異なる。

型稽古は実践ではない。


実践では、

△○□を剛・柔・流のいずれかで作れていれば、技はかかっているので良し。

実践に形の評価は必要ない。


しかし、型稽古では、△○□と形=型の両立を求められる。

型稽古がうまくできていない状態は主に下記2通りある。


1.△○□ができていても、形≠型であれば型のお題を消化できていない。


理由は、

型はお題ごとに難易度が設定されており、

その難易度を超えているかどうかでその成熟度を測り、

次の課題にいけるかどうかを設定してあるため。

形を大きく崩して△○□ができたとしても、型のお題を消化できていないので上達しない。


2.形=型ができていても、△○□がないなら技がかかっていない。


理由は、

技(剛・柔・流)が抜けている。

技をかけるというのは、心技体(原因>方法>結果)の流れが必須。


以上。


また、

型稽古を実践のようにするとどうなるのか?

形が崩れるので、型で設定してあるお題を消化できず上達しなくなる。


よって、

型稽古を実践のようにする意味がないことがわかる。

型稽古は実践ではない。

△○□を実践で使えるように少しずつ導いていき、

お題を消化していくことで上達するようにできている。


逆に実践のような型もある。

それは怪我しない範囲で形を崩せる型となっている。


例えば、中国拳法の推手

これは、安全に△○□を剛・柔・流のいずれかで作れるかを確認できる。

どこまで稽古が進められているのかを確認できる良い方法。


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