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技のかかる再現性

稽古をすすめていくと気づいてくることは、技を段取りとおりに行っているのに 相手によってかかる人とかからない人が出てくる。 この相手ではうまくいくのに、 別の相手ではうまくいかないことがある。 なぜか? 方法は同じなのにかからない。 方法・手順や形だけではかからないことに気づく必要がある。 よって、どこかの段階で方針を変える必要がある。 技をかける条件は、 自分の自然体>相手の自然体であり、 その結果、□の結びが発生する。 自分の自然体が向上されていないうちは、 あるレベルに到達するとそれだけでは技の効きが頭打ちとなってくる。 理由は、 方法・手順や形に技をかけやすくする要素だけでなく、 自身の自然体を向上させる方法を含めることが不足しているためである。

力を抜く

力を抜くには 力を抜くように訓練してもあまり効果はない。 △は一箇所にしか発生しないことを利用すると良い。 抜きたい位置から意識を外すこと。 例えば、 力を入れている左手の力(△)を抜くには、 その反対側の右手の力を入れる(△に変化) そうすると、力が入っていた左手は一瞬で力が抜ける(○)。 最終的には、 意識を自在とすることで力が抜ける。

対象の拡がり

技をかける(□をつくる)条件は、技をかける対象よりも自然体であること。 よって、自然体が向上すれば技をかける対象が拡がっていく。 対象が人であれば、技のかかる相手が増えていく。 これにより自身の稽古の進捗具合がわかってくる。 技が向上していくと、 技のかからない相手(自然体が高い相手)が段々と少なくなってくることを認知していく。 自然体をより自然体にしていくには、 実と現実(虚)の認知と実践が重要。

締めの違い

剛・柔・流の締めには違いがある 剛:重しがかかったように抵抗した箇所から奥へ負荷がかかる 柔:痛み・抵抗なく関節を可動させる 流:相手が内部から崩れる それぞれ相手の反応に差が出るため、 動画でも受けの崩れ方を観ることで捕りの技を区別できる

自然体は絶対値

自然体には絶対値がある。 しかし、その絶対値を認識することはできない 稽古を通じて、 相手との比較、絶対値の差(相対値)としてのみ認識できる 自然体の絶対値自身をみることはできないが、 差は認識できる 合気道では腕を掴むのでこの差を認知しやすい これが合気道の稽古の特徴 一人の場合は、 これを認知することは困難だが、 相手のいる場合は相対値として認識できる 認識できるのは相対値だが、自然体は絶対値である 稽古唯一の目的は 自然体の絶対値を上げていくこと

技をかける条件

技がかかる(□をつくる)条件は、相手を制する残心まで自分の自然体が相手の自然体を超えた状態を維持しておくこと。 この状態ができれば、どのような形になっても技はかかる。 技をかける優れた方法というのは、 手っ取り早く 相手を制する終わりの段階まで自分の自然体が相手の自然体を超えた状態を作り出せる状態をつくれる方法となる。 簡単な説明としては、 自分の自然体>相手の自然体 のとなっていればよい 上記条件を満たすには下記2通り考えられる。 1.相手の自然体を下げる。 2.自分の自然体を上げる。 よって、稽古の目的も2通りある。 1.いかに相手の自然体を下げるかどうか。 2.いかに自分の自然体をあげるかどうか。 1は、△の作り方の追求になる。 2は、○□の作り方の追求になる。 最初は自身の自然体を測ることが困難なので、1が良い。 型でも形の複雑なものは1を目的とするように設定されている。 自身の自然体を測れるようになれば、2に移行していく。 優れた稽古手順(型の順番)は、 2>1>2となっている。

呼吸法の稽古方法

合気道では座って両手を掴んで押し合う稽古の型(座技呼吸法)がある。 この型を活かす稽古方法として、 技をかける側(捕り):前方のみに押す 技をかけられる側(受け):前方のみに抵抗する こうすると ・△○□の知覚化の稽古 ・剛柔流の技のかかり具合の差の認知 ・自身の呼吸力を相手の呼吸力との差として認識 に利用できる。